中小企業診断士が選ぶ2020年の重大ニュース
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中小企業診断士の中井です。今回は中小企業診断士が選ぶ2020年の重大ニュースということで、今年のトピックスをいくつか選んで書いてみたいと思います。
4月:新型コロナ感染拡大、緊急事態宣言発令
新型コロナの感染者急増を受け、政府は4月7日、東京など7都府県を対象に緊急事態宣言を発令し、4月16日には全国に拡大しました。これに先立ち、政府は2月28日に都道府県教委や知事らに、小中学校や高校などを3月2日から春休みまで一斉休校とするよう求める通知を出しています。
2月というと新型コロナが流行り始めた時期という感じですが、ここから4月の緊急事態宣言に向けて流れていくわけで、ここから始まったWITHコロナの「新しい生活様式」への転換が今年の最大のニュースですよね。
この休校や緊急事態宣言での外出自粛を受けて、企業はテレワークや時差出勤などの対応を余儀なくされたわけで、結果として、ネットショッピング、飲食のデリバリーやワーケーションなど伸びてるビジネスモデルがある一方で、航空・飲食・観光など業界によってはビジネスの回復の目途が未だに立っていない業界も多く、年明け以降、業態変更などの動きも加速していくことと思われます。
ネットを使った会議や研修が当たり前のことになったのも今年のトピックスですね。
6月:スパコン計算速度で「富岳」が世界一
スーパーコンピューターの計算速度を競う世界ランキングで、理化学研究所と富士通が開発した「富岳(ふがく)」が1位になったと6月23日に発表されました。
富岳の前身の「京(けい)」も世界ランキング1位になりましたので、連続の快挙ですね。日本人として素直に嬉しいです。今回は「1位じゃなきゃ駄目なんですか?」とは言われませんでしたね。お金は確かに掛かっているとは思いますが。
8月:GDP年率換算27.8%減、戦後最大の下落
内閣府が8月17日発表した20年4~6月期の国内総生産(GDP)速報値は、実質で前期比7・8%減、年率換算で27・8%減でした。新型コロナの感染拡大の影響で、戦後最大の下落幅となりました。7~9月期はプラスに転じましたが、コロナ禍前の水準には届きませんでした。
景気の悪化が著しく、経営が苦しい経営者の方が多いので、政府・自治体が中小企業支援の緊急対策を色々打ち出しました。持続化給付金、家賃給付金や雇用調整助成金拡充などの政府の給付金・助成金を始め、東京都などの自治体もテレワーク導入や非対面型ビジネスモデル転換への補助金・助成金を出していますし。日本政策金融公庫などの緊急融資などもあります。
年末で年を越せるかといった切実な状況の経営者の方もいらっしゃるかと思いますが、支援策を活用して乗り切っていただきたいと思います。
9月:菅首相誕生、新内閣が発足
安倍首相の辞任に伴う自民党総裁選を制した菅義偉氏が16日、第99代首相に就任し、新内閣が発足しました。新型コロナ対策や経済再生、縦割り行政の打破を掲げました。
早速、携帯電話料金の値下げ、不妊症治療の保険適用や申請書等の印鑑廃止など動きが速い感じがしますが、デジタル庁を来年には立ち上げるというのも期待したいところですね。
今回のコロナの件で、政府・自治体のデジタル化の遅れが露呈してしまったということもあるのでしょうが、政府主導でデジタル化を牽引することで、民間にも波及していくことを期待しています。
12月:今年の漢字は「密」
日本漢字能力検定協会(京都市東山区)は12月14日、全国から募った「今年の漢字」を清水寺(同)の舞台で発表しました。20万8025票の応募のうち、「密」は最多の2万8401票でした。同協会によると、選んだ理由で多かったのは、新型コロナウイルス感染症の世界的流行や、大切な人との関係が密接になったこと、政界や芸能界で秘密が多かったことなどとのことです。
3密というのは確かに今年良く聞きましたね。一方で、WITHコロナの「新しい生活様式」で在宅の時間が増えて家族と「密」に過ごす時間が増えた方が多いのでしょうね。そのせいでDVが増えたり、自殺する方が増えたりといった側面もあるようですが、家族の絆が強まったという方々も多いということなのでしょうか。
まとめ
さて、来年はどんな年になるのでしょうか。
では、また。
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ソフトウェア開発畑出身で、人事部門やコンサルタントとしての業務経験もあります。人事部門の頃にも情報サイトのWebアプリケーションを開発しており、ソフトウェアの設計・開発は得意です。
また、人事部門でのアンケート分析や統計資料作成、コンサルタント時代に得たインタビュー分析などの知⾒があり、情報分析は得意です。
ちなみに資格のその他国家資格はキャリアコンサルタントです。
さらに、財務分析の知⾒を活かし、副業で中小企業診断士として、事業計画策定支援、補助⾦申請支援に取り組んでいます。
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