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中小企業診断士の中井です。前回、記事を書いてから1ヶ月経ちました。
ものづくり補助金について(第一回:概要)

補助金ではないですが、家賃支援給付金の申請受付が7月14日から始まりましたね。今回の給付金は上限が個人事業主:300万円、中小企業:600万円と大きいので、これで一息つけるという方も多いのではないかと思います。

1.申請システムについて

ものづくり補助金の話に戻しますが、申請書の書き方に入る前に申請方法について触れておきたいと思います。

従来は、ものづくり補助金の申請は紙とデータを格納したCD-Rを事務局に持ち込むという方法でしたが、昨年の2次募集からシステムでの申請に変更となりました。

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2.GビズIDプライムアカウントの取得

このシステムですが、ログインするためには、GビズIDプライムアカウントの取得が必要です。GビズIDプライムアカウントの取得には印鑑証明書など必要書類の用意が必要な他、申請してからアカウントが取得できるまで2週間程度の期間が必要になりますので、事前に準備しておく必要があります。

今年度の2次募集でご支援した企業様で、いざ申請しようとしたらアカウントが取得できてなくて、結局3次募集に変更した企業様が居ました。ついつい忘れがちなので、皆さまもお気を付けください。

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3.システムの入力方法について

それと、いざ申請となった場合、意外と時間が掛かりますので、余裕を持って臨まれた方が良いです。

申請に必要な決算書2期分などの証拠書類や申請書(事業計画書)そのものはPDFで用意して、システムにアップロードするだけなのですが、企業情報や5期分の事業計画の数値など、システムに入力しなければいけない項目が多いです。

さらに、なぜかシステムの仕様でコピーアンドペーストができないようになっているので、紙を見ながら手入力することになりますので、今年度の2次募集でご支援した企業様の場合、一緒に入力作業を実施しましたが、入力に午前中一杯掛かりました。

入力ミスもしやすいですし、出来れば一人で入力するのではなく、読み合わせしながら2人で作業した方が安心かもしれません。

余談ですが、一緒に入力作業したこの企業様の案件はお陰様で採択されました。良かったです。

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4.今期の採択率について

前回、昨年度以前の採択率の結果について書きましたが、今年の採択率は、第一次募集(3月31日〆)が2,287件中1,429件の採択で62.5%の採択率、第一次募集(5月20日〆)は5,721件中3,267件の採択で57.1%の採択率と今のところ比較的高い採択率で推移しています。

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5.特別枠がねらい目?

採択率が高いのは、おそらく、新型コロナウイルス対策の特別枠の存在が高い採択率の原因ではないかと考えています。皆様もこれから申請を検討するのであれば、特別枠のA類型:サプライチェーンの毀損への対応、B類型:非対面型ビジネスモデルへの転換、C類型:テレワーク環境の整備を意識した形で、申請内容を検討されると良いと考えます。(ちなみに、採択されました支援先企業様の案件はB類型:非対面型ビジネスモデルへの転換に該当します。)

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おわりに

どうでしょうか。さらに、ものづくり補助金に興味が湧いてきましたか?紙面が足りなくなってしまいましたので、申請書の書き方など詳細についてのレクチャーは次回以降に回したいと思います。

では、また。

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この記事を書いた人

中井 一

上場企業社員(経営・財務戦略系以外)

富士通株式会社

3

ソフトウェア開発畑出身で、人事部門やコンサルタントとしての業務経験もあります。人事部門の頃にも情報サイトのWebアプリケーションを開発しており、ソフトウェアの設計・開発は得意です。
また、人事部門でのアンケート分析や統計資料作成、コンサルタント時代に得たインタビュー分析などの知⾒があり、情報分析は得意です。
ちなみに資格のその他国家資格はキャリアコンサルタントです。
さらに、財務分析の知⾒を活かし、副業で中小企業診断士として、事業計画策定支援、補助⾦申請支援に取り組んでいます。

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