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中小企業診断士の中井です。前回、記事を書いてから1ヶ月が経ちました。

ものづくり補助金について(第五回:申請書の注意事項1)

12月18日の4次〆で申請された方はいらっしゃるでしょうか?

前回は申請書作成時の注意事項の1回目でしたが、今回はその続き(注意事項の2回目)です。

1.その2:将来の展望

前回も書いた通り、申請書の構成は大きく以下の3つに分かれます。

  1. その1:補助事業の具体的取組内容
  2. その2:将来の展望(事業化に向けて想定している市場及び期待される効果)
  3. その3:会社全体の事業計画

今回は「その2:将来の展望(事業化に向けて想定している市場及び期待される効果)」を記載する場合の注意事項について説明します。

募集要項には記載内容について以下の3点の注意事項がありますので、順に見て行きましょう。

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2.ユーザー、マーケット及び市場規模

まず、「本事業の成果が寄与すると想定している具体的なユーザー、マーケット及び市場規模等について、その成果の価格的・性能的な優位性・収益性や現在の市場規模も踏まえて記載してください。」とあります。

ターゲットとなるユーザー、マーケットの状況を踏まえた上で、実際に市場に投入する製品・サービスの優位性・収益性を示す必要があります。収益性を示すためには、調査機関等が公表している市場規模のデータ等を用いて、説得力のある内容にすることも必要です。

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3.事業化の目標時期・売上規模・製品価格

次に、「本事業の成果の事業化見込みについて、目標となる時期・売上規模・量産化時の製品等の価格等について簡潔に記載してください。」とあります。

市場に投入する製品・サービスの事業化(提供時期・広告・販売促進)のスケジュールを示し、想定する価格に基づく売上規模(および利益)の予測を示す必要があります。売上規模については前述の市場規模やターゲットとなるユーザー、マーケットの状況を踏まえて示すことも必要です。

また、今回の補助金で導入する装置等の投資対効果を示す必要もあります。これは新事業の営業利益ベースで、何年で回収できるのか等を示せば良いでしょう。

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4.図表や写真

最後に、「必要に応じて図表や写真等を用い、具体的かつ詳細に記載してください。」とあります。

前述した通り、市場規模やターゲットとなるユーザー、マーケットの状況などについては、公表されているデータを図表やグラフなどで示すと判りやすくなります。

また、想定する価格に基づく売上規模(および利益)についても、経年でどのように推移していくのかを図表やグラフなどで示すと良いでしょう。

製品・サービスの事業化(提供時期・広告・販売促進)のスケジュールも文章で説明するだけでなく、図表やチャートで視覚的に流れが判るようにすると良いです。

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まとめ

どうでしょうか。このあたりでお金の話が色濃くなってきますが、イメージできますでしょうか?次回は申請書記載の注意事項の第3回として、「その3:会社全体の事業計画」の記載内容を説明したいと思います。
では、また。

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この記事を書いた人

中井 一

上場企業社員(経営・財務戦略系以外)

富士通株式会社

3

ソフトウェア開発畑出身で、人事部門やコンサルタントとしての業務経験もあります。人事部門の頃にも情報サイトのWebアプリケーションを開発しており、ソフトウェアの設計・開発は得意です。
また、人事部門でのアンケート分析や統計資料作成、コンサルタント時代に得たインタビュー分析などの知⾒があり、情報分析は得意です。
ちなみに資格のその他国家資格はキャリアコンサルタントです。
さらに、財務分析の知⾒を活かし、副業で中小企業診断士として、事業計画策定支援、補助⾦申請支援に取り組んでいます。

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