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助成金、給付金、補助金の違い?

 これちゃんと説明できますか?

 実際のところ、この相談は多いのですが助成金は受けとるための要件が決まっているので、それを満たしていればほぼ支給されるのに対し、補助金とは、国や地方公共団体が事業者に対して、原則返済不要なお金を支給してくれる制度です。IMG_5192.png

 給付金については先日の特別定額給付金のように原則一律に支給されるものですが、これら助成金、給付金、補助金は各都道府県によって申請期限がまちまちであったり、また独自の助成金や補助金を支給しているのでおそらく申請者としてはまず何を申請していいかわからない方も多いと思います。

 特に紛らわしいのは、『持続化給付金』と『持続化補助金』があること!

 おそらく申請者はこの区別を完全に理解している方は少ないのではないでしょうか?

 持続化給付金は感染症拡大により、特に大きな影響を受ける事業者に対して、事業の継続を下支えし再起の糧としていただくため、事業全般に広く使える給付金を支給するものです。

 それに対して持続化補助金は、小規模事業者等が経営計画を策定して取り組む販路開拓等の取組を支援するものですが、予算の範囲内で実施される競争融資であるため、確実に受給するためには与えられた要件の中で他者よりも質の高い事業計画の策定が求められるほか、受給が決定した後も事業の実施状況や補助金によって得た資産の管理状況の報告などが必要となります。

 持続化給付金が事業の継続を目的とするもので持続化給付金は経営計画や販路拡大を支援(具体的にはITサ-ビスの導入や設備の導入の補助)ですがこの目的はほとんど一緒なので分ける必要はありますか?
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 元々感染拡大により大きな影響を受ける事業者に対して給付金を支給し、その後事業の継続に関してIT化や設備の導入が必要で補助金が支給された、という経緯はありますが事業者にとっては名目がどうであれ事業継続に関して資金が必要だったのでどちらでも支給されればいい、と思うのが本音ではないでしょうか?

 IT化については申請側だけではなく行政側の対応も遅れていると思います。

 スピ-ディ-な給付が必要なのでオンライン申請が普及しましたが例えば家賃支援給付金の申請はオンラインが原則となっております。

 スマホでもできるのでオンライン申請自体は非常にしやすくなりましたが申請は契約書や報告書をスキャン、又はコピ-したものをマイペ-ジにログインして申請フォ-ムに添付しますが、この時点ですべての中小事業者などが対応できるとは思えません?

 おそらく問い合わせ窓口には何を添付するのか?などの問い合わせが殺到しているに違いありません??

 今回、依頼を受けて申請しましたが問い合わせ窓口は申請の方法は教えてもらえますが何を添付したかは確認できないので添付した書類の違いを説明できません。

 添付書類が違う、金額が合わないなどの問い合わせは問い合わせ窓口では確認ができず、折り返しお電話します、と言われたのが午前中で、電話がかかってきたのが午後5時過ぎでした。

 今回の申請については申請者が多いこととスピ-ディ-な対応が求められることから問い合わせ窓口業務と実際の処理の部署は別になっているのだと思いますが、それは仕方ないとして問い合わせがたらい回しにされている感は否めません。

 また家賃の契約書の添付も最初の問い合わせでは契約部分だけでいい、ということでしたが不備の通知がきて問い合わせたところ20ペ-ジある契約書を全部送ってください、と受ける側でも対応がまちまちでした。

 今回、行政の側も申請する側もかつてない対応を迫られておりますが中小企業・小規模企業、個人事業主などにもわかりやすいシステムの構築をお願いしたいと思います。

 

ここに知識を出品

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この記事を書いた人

蒔苗 比呂志

行政書士

行政書士MACKY国際法務事務所

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はじめまして、行政書士の蒔苗比呂志と申します。
外国人の在留資格の申請、近年では2019年に始まった特定技能外国人の採用、各種在留許可についてのご相談、申請承ります。
その他建設業、民泊などの各種許認可申請、持続化補助金の申請なども承ります。
基本的に初回相談は無料にて承ります。

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