• 投稿する

一覧へ戻る
この記事の目次を見る

ベンチャー・キャピタルによる資金調達の概要

この記事でわかること

  • ベンチャー・キャピタルの資金調達の方法の概要について
  • ベンチャー・キャピタルの資金調達のメリット・デメリット
  • 株を利用して行う資金調達方法について
ここに知識を出品

はじめに

ベンチャー・キャピタル(VC)とは、ベンチャー企業を中心に投資を行う企業を指します。

本章ではベンチャー・キャピタルの資金調達方法、各々のメリット・デメリットなどについて解説します。

実際どのような方法で資金調達ができるのか、ベンチャー・キャピタルからはリターンとして何を求められるのかを確認しましょう。

また、KnowHowsでは、専門家に事業の悩みを無料で相談できるみんなで事業相談」や、資金調達時に考えなければいけない議決権の変動などを無料でシミュレートできる資本政策シミュレータ」をご用意しています。

本記事と合わせて、ぜひご活用ください。

みんなで事業相談.png

【利用無料】いままでの回答を見てみる!

image.png

【利用無料】KnowHowsの資本政策シミュレータを使ってみる!

ここに知識を出品

1.ベンチャー・キャピタルの概要

ベンチャー・キャピタルは、ベンチャー企業へ出資を行い、その見返りとして投資対象の会社の株式を得る形をとります。

その出資のスタイルは大まかに下記2つにわけられます。

①ハンズオン型

②ハンズオフ型

それぞれ説明していきましょう。

①ハンズオン型

資金提供だけでなく、事業発展のために経営に関与、アドバイスをすることをハンズオン型と呼びます。

投資しているベンチャー企業を成長させて保有株式の価値を高めることで、株式公開(IPO)時の株式売却益を増加させることを目的としています。

メリットとして、創業して間もないベンチャー企業に対し、経営指導をしてくれる点が挙げられます。

経営指導、経営陣としてリーダーシップを取ってくれる人材の紹介、営業戦略や財務面に関してのアドバイスが期待できます。

ベンチャー・キャピタルの担当者を社外取締役として任命し、取締役会などに参加するケースもあります。

一方で、IPOをゴールとするベンチャー・キャピタルの介入により、経営の自由度が下がる場合もあるため、その点はデメリットと言えます。

②ハンズオフ型

資金提供後は経営に関与しない方針のことをハンズオフ型と呼びます。

投資に特化していることから「純投資型」と呼ばれる場合や、口出ししないという意味で「サイレント」と呼ばれることもあります。

経営に参画はしない一方で、資金提供に見合うリターンが得られないとわかった場合は資金の引き上げを行う場合もあります。

経営方針はある程度自由である一方、結果についてシビアであることに変わりはないため、注意が必要です。

補足:投資事業組合

投資事業組合は、未公開企業やベンチャー企業への投資を目的とし、投資家から調達した資金で投資を行う組織のことです。

投資家から集めた資金は、一般的にベンチャー・キャピタルが管理と運用を行います。ベンチャー・キャピタルは管理手数料と成功報酬、投資家は投資リターンからベンチャー・キャピタルの手数料を差し引いた配当を獲得するシステムです。

投資事業組合は、あくまでも「組合」という位置づけのため、法人格は持ちません。そのため、外部から出資者の実態がわかりづらく、匿名性が高いという特徴を持っています。

ここに知識を出品

2.株式を利用した資金調達の手段

株式を利用した出資の手段として、本章では下記2つを紹介します。

①株主割当増資

②第三者割当増資

①株主割当増資

株式割当増資は、既存の株主に対して新株発行の割当を受ける権利を与えます。株主の持ち株数に応じて割り当てられ、株主は引き受けるかどうか判断することが可能です。

増資後の株主構成に大きな変動が生じないのもメリットの1つとして挙げられます。

株主割当増資に関する詳細は、下記の記事からもご確認いただけます。株主割当増資による資金調達の詳細と手続き

②第三者割当増資

第三者割当増資は特定の第三者に対し、新株を割り当てる方法です。資金調達を目的として行う場合がほとんどのため、株主ではなく、付き合いの長い取引先や金融機関へ割り当てることも多いのが特徴です。

一方で、第三者割当増資は株式構成が大きく変動する可能性があります。既存の株主にとって、持ち株率が下がり、配当が減ることは最も避けたい状況です。既存株主の損失につながらないよう、株式の取引は時価で発行することが望ましいでしょう。

より詳しい内容については、下記の記事も合わせてご確認ください。

第三者割当増資による資金調達の流れ・必要書類

ここに知識を出品

まとめ

  • ベンチャー・キャピタルにはハンズオン型、ハンズオフ型がある
  • 投資事業組合は投資家から資金を調達し、ベンチャー・キャピタルが運用を行う
  • 株を利用した資金調達も可能
ここに知識を出品

おわりに

創業間もないベンチャー企業は資金調達の有無が経営、事業存続に大きく影響します。将来有望なベンチャー企業に対し、成長を支援するために資金を提供してくれるベンチャー・キャピタルは重要な位置づけとなるでしょう。

次回は「ベンチャー・キャピタルによる資金調達の流れ・必要書類」について解説します。融資してもらうためのポイントなども解説するので、ベンチャー企業の経営者や役員は、ぜひチェックしてください。

「経営のお悩みを解決するプラットフォーム」KnowHowsでは、M&A、株式、資金調達、人事など、あらゆる経営課題の相談が可能です。

お悩みの際はぜひ、ご検討ください。

みんなで事業相談.png

>>KnowHowsで資金調達の専門家に無料で相談してみる

また、KnowHowsでは資金調達のときに必ず必要になる無料の資本政策シミュレータをご用意しています。

必要な項目を入力するだけで、リスクがわかる資本政策がオンライン上で作成可能です。

作成は無料で行えますので、本記事とあわせてぜひお役立てください。

image.png

>>【無料でお試し!】KnowHowsの資本政策シミュレータ

ここに知識を出品

この記事の評価をお願いします

この記事を書いた人

KnowHows 編集部

株式会社KnowHows

9

さまざまな事業課題の解決に役立つ情報をお届けしていきます。

気軽にお話してみませんか?

このユーザーの他の投稿

関連のあるコラム

この記事に質問してみませんか?
関連する質問がAIで生成されています。

ベンチャー・キャピタルとの長期的なパートナーシップを築くための最適なアプローチ方法は何か?具体的なステップや重要ポイントがあれば教えてください。

この質問で投稿する

ベンチャー・キャピタルからの資金調達において、ハンズオン型とハンズオフ型のどちらが自社に適しているかを判断するための基準や考えるべき要素は何か?

この質問で投稿する

ベンチャー・キャピタルの投資を受ける際に注意すべき契約条項は何か?特に自社経営においてリスクとなりうるポイントを教えてください。

この質問で投稿する

投資事業組合を通じた資金調達の際に、組合の出資者とのコミュニケーションや透明性を高めるための効果的な方法やツールは何か?

この質問で投稿する

第三者割当増資を行う際に、既存株主との関係を良好に保つための方法や配慮すべきポイントについて具体的に教えてください。

この質問で投稿する

ベンチャー・キャピタルからの出資を受けるための事前準備として、財務やビジネスプランに関してどのような点を強化するべきか?

この質問で投稿する

ベンチャー・キャピタルからの支援を活用して、事業の成長を最大化するための具体的な戦略や成功事例を教えてください。

この質問で投稿する

株主割当増資と第三者割当増資のどちらが企業の成長戦略にとって最適かを判断するための具体的なシミュレーション方法や考慮すべき財務指標は何か?

この質問で投稿する

ベンチャー・キャピタルの投資を受ける前に、自社の株式価値や将来の成長見込みを適切に評価するための方法やツールは何か?

この質問で投稿する

ベンチャー・キャピタルとの交渉において、自社の立場を守りつつ効果的な条件交渉を行うための具体的なアドバイスやテクニックについて教えてください。

この質問で投稿する

閉じる

専門家に匿名で!ちょこっと相談