-
株式価値の計算方法3つ!DCF法・株価倍率法・修正純資産法の手順
この記事でわかること DCF法・株価倍率法・修正純資産法を使った株式価値計算の仕方 株式価値と「株式の価値」の違い 「株式の価値」を直接求める方法 はじめに 株式価値は、株主に帰属する価値のことで、債...
30.5k
0
1
0
0
-
-
株価評価指標で覚えておきたいものは?未上場企業の株価計算式も公開
この記事でわかること 株価の評価に使われる5つの指標の特徴や計算方法 未上場企業の株価算出方式7つ はじめに 株価指標は、株価を評価する上で重要な数値です。 この記事では、指標の特徴や計算方法など...
8429
0
0
0
0
-
企業価値を簡易計算!3つのアプローチの特徴と手順を網羅
この記事でわかること 企業価値の簡易的な計算方法の特徴や手順 マーケット・アプローチ、インカム・アプローチ、コスト・アプローチで知っておきたいポイント はじめに この記事は、企業価値の簡易的な計算方...
33.3k
0
0
0
0
-
マーケット・アプローチの特徴と利用場面
- 市場株価法
- マーケット・アプローチ
- PER
- PBR
- 類似会社批准法
- 類似取引批准法
- EV/EBITDA倍率
- EV/EBIT倍率
- 市場株価法
- マーケット・アプローチ
- PER
- PBR
- 類似会社批准法
- 類似取引批准法
- EV/EBITDA倍率
- EV/EBIT倍率
- もっと解説してほしい0
4127
0
0
0
この記事でわかること
- マーケット・アプローチとは、株式の株価や、類似する企業やM&A(買収)取引をもとに、企業価値を評価していく手法です。
- 市場からの評価をベースにすることで客観性を担保している点が特徴ですが、類似企業や取引の選定には慎重になる必要があります。
- マーケット・アプローチの手法として、①市場株価法、②類似会社批准法、③類似取引批准法の3つがあります。
はじめに
この記事では、企業価値を評価する方法のひとつである「マーケット・アプローチ」の特徴や計算方法などを解説します。他の評価方法と使い分けるうえでの参考にしてみてください。
またKnowHowsでは、今回紹介する手法を用いた「株価算定ツール」も提供しています。
DCF法・純資産法・競合会社比較法の3つの代表手法を用いて、自社の株価を本格計算。
従来は数十万円のコストが必要だった株価算定を、手軽にご利用でき、税理士監修の株価算定書を出力することも可能です。
企業価値評価を考えている事業者の方はぜひ、あわせてご活用ください。
一方、KnowHowsの「みんなで事業相談」では、専門家に事業の悩みを無料で相談することが可能です。
弁護士や会計士、行政書士、M&Aアドバイザーなど、KnowHowsに登録する専門家があなたの悩みに詳しく回答。
この記事を機に、企業価値評価(バリュエーション)についてより理解を深めたい方は、ご活用いただけると幸いです。
>>【無料でお試し!】KnowHowsでバリュエーション(企業価値評価)の専門家に相談
1.マーケット・アプローチの概要と主な手法
マーケット・アプローチとは、評価する企業と規模・業種が似ている上場企業や、過去の取引事例を参考に評価額を算出する方法で、市場での評価がベースとなるため、客観性が高いという特徴があります。
その一方で、参考とする取引・企業の類似性に妥当性が求められるため、比較対象とする取引や企業の選定は慎重に行う必要があります。
本記事では、マーケット・アプローチの主な手法として、下記の3つを紹介していきます。
- 市場株価法
- 類似会社比準法
- 類似取引比準法
2.市場株価法の特徴
売り手(被買収企業)の株価をもとに企業価値を算定する手法を市場株価法と呼びます。その性質上、株式を上場している企業のM&A(買収)を行う場合に用いられる手法です。
株価は市場における投資家たちの評価が反映されたものと見なすことができるため、客観性が高いと考えられています。
急激な株価の変動による影響を抑えるため、1~6か月間の平均株価をもって評価とするやり方が一般的。プレスリリースや報道などによる株価変動を除外するため、期間内で株価が大きく増減している期間の原因を調査することもあります。
また、株式の流動性が著しく低い(₌株式の取引をしている人が少ない)場合など、株価が企業価値を十分に反映していないケースもありますので、注意が必要です。
3.類似会社比準法の特徴
類似会社比準法は、売り手企業とビジネスモデルや規模などが似た上場企業とを比較し、「似た企業同士なら株価も同程度となるはず」という前提のもと、評価を行う手法です。
具体的には、下記のような比率を類似企業から算出し、それを売り手企業にあてはめることで、評価を行っていく形となります。
代表的な指標 | 内容・計算式 |
---|---|
EV/EBITDA倍率 | EBITDA倍率=事業価値 ÷ EBITDA |
EBITDA=税引前利益 + 支払利息 + 営業外損益 + 減価償却費 | |
EV/EBIT倍率 | EBIT倍率=事業価値 ÷ EBIT |
EBIT=税引前利益 + 支払利息 + 営業外損益 | |
PER | PER=株価 ÷ ESP(1株あたりの当期純利益) |
PBR | PBR=株価 ÷ BPS(1株あたりの純資産) |
たとえば、以下のようなケースを考えてみましょう。
<A社>
※非上場企業
ESP(1株あたり当期純利益)=2
株式数=50
A社と類似する上場企業から、PERが10と算定されたとします。
それぞれの数値を、
PER=株価 ÷ ESP(1株あたりの当期純利益)
という数式にあてはめてみると、
10=株価 ÷ 2
となり、A社の株価は2×10=20であると推定できます。
さらに、これに株式の数をかけることにより、A社の株式時価総額は
20×50=1000
と評価することができます。
類似する上場企業を例にとることにより、評価に一定の客観性を担保できるのが類似会社比準法の利点ですが、一方で「類似する企業」をどういう基準で選ぶかという問題があります。
一社だけではなく、複数社から倍率を算出し、比較・検討を慎重に行っていく必要があるでしょう。
4.類似取引比準法
類似取引比準法は、類似する過去のM&A事例における取引価格をもとに、売り手企業の評価額を算定する手法です。
ベースとなる比率の例としては下記のようなものがあります。
- 買収額/被買収企業の売上高
- 買収額/被買収企業の営業利益
これらの比率を、売り手企業の売上高や営業利益にあてはめ、買収額を検討していく形となります。
しかし、買収価格には、買い手(買収元企業)がM&Aに伴うさまざまなシナジー(相乗効果)や競合性リスクなどが加味される、様々な観点からの検討が必要となります。
しかし、M&A取引に関して買収された企業の財務情報を入手するのは困難であることが多いため、使いどころが限られてくる手法と言えるでしょう。
まとめ
もう一度、今回ご紹介した三つの手法を振り返ってみましょう。
算出方法 | どのような方法なのか |
---|---|
市場株価法 | 対象企業が上場企業の場合に、市場の取引価格をもとに評価額を算定する方法 |
類似会社比準法 | 対象企業と類似する上場企業を選んで、PER・PBR・EV/EBITDA倍率などの指標を算出。それを元に評価額を算定する方法 |
類似取引比準法 | 類似するM&A事例の取引価格をもとに、対象企業の評価額を算定する方法 |
次回は「相続税評価時のバリュエーション(企業価値評価)の手法」について解説していきます。
もし、本記事で解説した内容についてお悩みの場合は、冒頭でもご紹介したKnowHowsの「みんなで事業相談」の利用をおすすめします。
こちらでは、資金調達、M&A、株式、人事など、さまざまな専門家から事業の課題に関するアドバイスを受けることが可能です。無料でご利用できますので、少しでも疑問があればぜひ相談してみましょう。
>>KnowHowsの「みんなの事業相談」で専門家に相談する!
この記事の評価をお願いします
0
この記事を書いた人
このユーザーの他の投稿
関連のあるコラム
-
株式価値の計算方法3つ!DCF法・株価倍率法・修正純資産法の手順
この記事でわかること DCF法・株価倍率法・修正純資産法を使った株式価値計算の仕方 株式価値と「株式の価値」の違い 「株式の価値」を直接求める方法 はじめに 株式価値は、株主に帰属する価値のことで、債...
30.5k
0
1
0
0
-
-
-
株価評価指標で覚えておきたいものは?未上場企業の株価計算式も公開
この記事でわかること 株価の評価に使われる5つの指標の特徴や計算方法 未上場企業の株価算出方式7つ はじめに 株価指標は、株価を評価する上で重要な数値です。 この記事では、指標の特徴や計算方法など...
8429
0
0
0
0
-
-
企業価値を簡易計算!3つのアプローチの特徴と手順を網羅
この記事でわかること 企業価値の簡易的な計算方法の特徴や手順 マーケット・アプローチ、インカム・アプローチ、コスト・アプローチで知っておきたいポイント はじめに この記事は、企業価値の簡易的な計算方...
33.3k
0
0
0
0
投稿を削除します。本当によろしいですか?
関連する質問がAIで生成されています。
マーケット・アプローチを用いる際、特に中小企業の場合、類似企業や取引の選定が難しいと感じています。どのようにして信頼性のある類似企業を選定すれば良いでしょうか?また、非上場企業の場合、どのようにして情報を収集すれば良いでしょうか?
市場株価法を用いる際、急激な株価変動の影響を避けるために、どのような期間を設定すれば良いでしょうか?また、その期間においてどのような要因を排除すべきか具体例を挙げて教えてください。さらに、自社株が薄商いの状態の場合、どのような対応策が考えられるでしょうか?
類似会社比準法を用いる際、複数の類似企業から算出する指標をどのように平均化すれば良いでしょうか?また、異なる業種や規模の企業を比較対象に含めることのリスクやその際の調整方法について教えてください。
類似取引比準法を用いる際、過去の取引事例の情報をどのように入手すれば良いでしょうか?また、それらの情報の信頼性を確認するためにはどのような手段が有効でしょうか?さらに、取引価格の妥当性を検証するポイントについて詳しく教えてください。
マーケット・アプローチを用いて算定された企業価値が非常に変動しやすいと感じます。この手法の結果をどのように安定させることができるか、具体的な方法やアプローチについて教えてください。また、どのような補完手法が有効でしょうか?
自社が非上場企業の場合、マーケット・アプローチの市場株価法をどのように適用できるかについて詳しく教えてください。具体的な事例や適用の際の留意点、またその限界についても解説をお願いします。
マーケット・アプローチを用いた企業価値評価の結果が他の手法(例えばDCF法や純資産法)と大きく異なる場合、その原因をどのように分析して調整するべきか、具体的な手順や考え方について教えてください。
税理士監修の株価算定書を出力する際、マーケット・アプローチのどの部分に対して特に監修を依頼すれば良いでしょうか?また、その監修の結果、どのようなメリットや信頼性の向上が期待できるかについてご教示ください。
マーケット・アプローチと比較して、DCF法や純資産法、競合会社比較法が適している状況について教えてください。具体的には、企業の事業内容や市場環境など、どのような要因をもとに手法を使い分けるべきかを詳述していただきたいです。
今後の事業展開やM&A戦略を考える上で、マーケット・アプローチ以外の他の企業価値評価手法を組み合わせることでどのような利点が得られるか、具体的な事例やシナジー効果について解説してください。特に中小企業における実践的な活用方法について知りたいです。
閉じる
ダウンロード
20万円以上の契約書を無料でご利用できます。
KnowHowsは、専門家と相談者をつなぐ
オンラインプラットフォームです。
ダウンロード
多くの事業に重要な知識が
ダウンロードできます。
KnowHowsは、専門家と相談者をつなぐ
オンラインプラットフォームです。
あなたの知識を
欲しい人がいます。
関わる経験や知識が必要な人たちが待ってます。
KnowHowsは、専門家と相談者をつなぐ
オンラインプラットフォームです。
投稿できます。
多くのプロとつながりましょう。
KnowHowsは、専門家と相談者をつなぐ
オンラインプラットフォームです。
相談できます。
事業、M&A、財務、法務に関わる
専門知識をもったプロがお答えします。
KnowHowsは、専門家と相談者をつなぐ
オンラインプラットフォームです。
プロフィール画像を登録してください
有料のプラン登録をしませんか?
電話番号認証のお願い
アップグレード
アクセス権限
3IP同時ログインが可能株価算定概要書のDL
資本政策利用無制限
機能が全て利用可能
株価算定も追加費用なしで利用し放題公式の知識を買う/売るの無制限
ノウハウズ公式のアカウントによる投稿のみ対象契約書ダウンロードの無制限