-
株式価値算定書とは何か?特徴や使用目的、株価算定の手法3つを解説
この記事でわかること 株式価値算定書の必要性、掲載内容、作成方法 株式価値の算定の具体的な手順 株式価値の算定方法の手法と留意点 はじめに 株式価値算定書(株価算定書)とは、さまざまな評価方法をも...
12.5k
0
0
0
0
-
株式の価値算定方法8つ!計算式や注意点、利用が多いシーンを紹介
この記事でわかること 株価の価値算定方法8つの計算式と利用時の注意点 株価の価値算定が必要になる代表的なシーンと、そのとき用いられやすい方法 株価の価値と株式価値の違い はじめに 本記事では、株式...
12k
0
0
0
0
-
M&Aでの価格設定方法6つ!無形資産価値を求める計算式も3つ紹介
この記事でわかること M&Aにおける売り手企業の価格設定方法 M&Aにおいて重要な無形資産価値の概要と代表的な算出方法 はじめに M&A(買収)をスムーズに行うためには、売り手企業の適正な価格設定が必要で...
6714
0
1
0
1
-
M&A価格は企業価値算定から求める!計算から決定までの流れを解説
この記事でわかること 未上場企業の価値算定方法 事業価値(EV)や株式価値を算定する3つのアプローチとその特徴 M&A取引価格を決定する際に考慮したほうがいい4項目 はじめに M&A(買収)の取引価格は...
4927
0
0
0
0
-
企業価値を簡易計算!3つのアプローチの特徴と手順を網羅
この記事でわかること 企業価値の簡易的な計算方法の特徴や手順 マーケット・アプローチ、インカム・アプローチ、コスト・アプローチで知っておきたいポイント はじめに この記事は、企業価値の簡易的な計算方...
32.9k
0
0
0
0
株価の算定方法の3つのアプローチとは
- もっと解説してほしい0
6381
0
0
0
Index
この記事でわかること
- マーケット・アプローチに株価の算定方法
- インカム・アプローチによる株価の算定方法
- コスト・アプローチによる株価の算定方法
はじめに
株価の算定によるアプローチとして、マーケット・アプローチ、インカム・アプローチ、コスト・アプローチがあります。このアプローチは、さらに細かくいくつかの評価方法に分かれます。
企業の状態や目的に合わせた評価方法を選択しなかった場合、税務上のリスクを負う結果になるため注意が必要です。また、ひとつの評価方法をだけでなく、場合によってはいくつかの評価方法を併用することもあります。
今回は3つのアプローチの代表的な評価方法について解説しますので、株式算定の参考にしてください。
またKnowHowsでは、従来は専門家に依頼していた株価計算を無料で行える「株価算定ツール」もご用意しています。
DCF法・純資産法・競合会社比較法の3つの代表手法を用いて、自社の株価を本格計算。
従来は数十万円のコストが必要だった株価算定を、手軽にご利用でき、税理士監修の株価算定書を出力することも可能です。
株価算定をご検討の際はぜひ、ご活用ください。
1.マーケット・アプローチによる株価算定方法
代表的な手法について取り上げ、それぞれの手法を解説していきます。
①市場株価法
評価する企業が上場企業である場合にのみ利用でき、証券取引上に上場していない企業では利用できません。つまり、上場企業のみが使用できる算定方法です。証券取引所では、多くの人々が活発に取引を行っており、ここで形成される株価は高い客観性があります。市場株価は長期的に見れば、会社の収益力等に基づいて企業価値を反映すると考えられています。しかし、短期的には企業価値に関わらず変動することは少なくありません。こうした影響を排除するため、1~6ヵ月程度の平均株価を評価額とするのが一般的です。
②株価倍率法
上場している企業の中から類似している企業を探し、その会社の株価や時価総額、事業価などのデータをもとに計算を行い、株価を算定します。株価倍率法は、ひとつの企業だけでは、客観的な株価を算定できません。そのため、類似する企業を複数用意する必要があります。
また、類似する企業は上場企業であるため、評価を行う会社にある程度の規模がないと、適正な株価算定は困難です。
③類似取引比較法
類似取引比準法はM&Aの対象企業を評価する際に使用されている手法です。
自社がM&Aの実施を行う場合に、類似する複数の事例を基準として各種倍率を算出し、それと比較して買収価格の算定を行います。M&Aが数多く行われる業界では、多額の買収プレミアムが加味されることが少なくありません。そのため、価格が高騰し、評価の適正が不透明な場合があります。
日本では類似取引のデータベース化が進んでおらず、詳細に公表されている取引実績の入手は困難です。こうした背景から、日本では一般的に採用されていません。
2.インカム・アプローチによる株価算定方法
このアプローチは、収益価値が基準です。
将来における経済的な利益、キャッシュ・フローの予測に基づいて企業の株価を算定します。「DCF法」、「収益還元法」、「配当還元方」が代表的です。収益の将来獲得能力などを評価結果に反映させるなど会社の継続を前提としています。そのため、企業の継続性に疑いの予知がある場合は慎重な適用が求められます。
①DCF法
DCF法は企業の将来価値について、時間経過により変動するリスクや金利などを考慮したうえで算定する方法です。簡単な例をあげると、5年定期で1%の長期預金に10万円を預けた場合5,000,00×0.01=5万円の利息が5年後に加わります。今回取り上げたのは簡単な例で、リスクや金利変動などによって価値は複雑に変動します。DCF法は現在だけでなく、将来の価値変動も考慮し、企業価値等を算出する方法です。つまり、将来価値を予測する方法といえます。しかし、情報の精度が低い場合、算定された金額が大きく異なるため注意が必要です。
また、活用するためには高度な専門知識が必要となるので、利用するのであれば、専門家へ依頼した方が良いでしょう。
②収益還元法
この方法は、将来的に事業で収益をどの程度獲得できるかを株価に反映させて算定します。
計算式は、1株の価格=(将来予測される単年度における税引後純利益÷資本還元率)÷ 発行済み株式となります。
この方法では、一定の利益が永続すると仮定するため、予想利益の変動が想定される場合には効果的な算定が行いにくいです。こうした理由から、株式評価を算定に使用されることはほとんどありません。
しかし、財務情報が入手を行いやすい企業を評価するときは低コストであり、M&Aを検討している対象会社から候補企業を選ぶ際の評価方法として使用しやすいメリットがあります。
③配当還元法
配当還元法とは、将来的な配当金を用いて株価の算定を行う方法です。この方法は、非上場企業の相続で活用されています。株主に還元される配当金のみに着目するため、将来の成長性を反映しているとは限りません。本来、株価の算定を行う場合、適正な評価をするためにその財産すべてを見る必要があります。そのため、配当金のみを評価の対象とするこの方式は特殊です。配当を継続的に行っている企業では有効で、継続した配当を行っていない企業の算定には向いていません。株主の配当が限定される状況であれば、活用できる方法です。
3.コスト・アプローチによる株価算定方法
このアプローチは、純資産額を使用して株価の価値を算定します。純資産は資産から負債を引いた額であり、貸借対照表に記載されている項目です。そのため、純資産さえ分かれば比較的簡単に株価を算定できるため、専門的な知識は必要ありません。
活用しやすい方法ではあるものの将来的な成長性が考慮されない点には留意する必要があります。
①簿価純資産価額法
企業の会計帳簿上の純資産額を企業価値とし、これを発行済株式総数で割った数値を算定することで、株価の算定が可能です。計算が簡便であるため、赤字企業や清算予定の企業で活用される機会が多いです。
一方で、多額の含み損・含み益がある場合は、適正な価値を反映できません。
②時価純資産法
時価純資産法と、貸借対照表の資産負債一度時価に換算し、そこから一株あたりの時価純資産額を計算する方法です。この方法では、未計上の資産や負債も全て時価として評価します評価対象企業の資産・負債の実態を正確に評価した上で実施するため、正確に株価を算定できます。しかし、企業の将来性は考慮しないため、事業を継続する会社への評価としては適していません。時価純資産法は、成熟期から衰退期にある企業の株価算定に使用されています。
まとめ
- マーケット・アプローチは市場の観点から株価の算定が行える。
- インカム・アプローチでは、企業の将来性などを考慮して株価の算定ができる。
- コスト・アプローチは事業継続を行う会社には向いていない手法となり、会社を清算する際に活用されることが多い。
おわりに
3つのアプローチそれそれで特徴が異なるため、どの評価方法が適しているのかを慎重に判断して株価算定を行う必要があります。誤った評価方法で算定することは、様々なリスクを招く要因です。
また、評価方法によっては企業が独断で行うには難しい方法があるので、そういった評価方法を使用する場合は、専門家への以来を検討しましょう。
株価算定を行って作成する株価算定書は、M&Aなどの会社にとって重要な転換点で必要となります。正確な株価算定を行い、来る日のために備えましょう。
いくら株価算定や評価方法に関しての知識があっても、計算を間違えてしまえば、意味がなくなってしまいます。
正しい計算方法を理解しておけば、株価の計算が必要になった場合でも、会社の状況が正しく反映された株価を導き出せるでしょう。
最初にご紹介したように、KnowHowsでは、DCF法のほか複数の計算方式で株価を算定できる「株価算定ツール」をご用意しました。
税理士監修のもと、必要な項目を入力するだけで本格的な株価算定が可能です。
計算は無料でご利用できますので、本記事とあわせてぜひお役立てください。
この記事の評価をお願いします
0
この記事を書いた人
このユーザーの他の投稿
関連のあるコラム
-
株式価値算定書とは何か?特徴や使用目的、株価算定の手法3つを解説
この記事でわかること 株式価値算定書の必要性、掲載内容、作成方法 株式価値の算定の具体的な手順 株式価値の算定方法の手法と留意点 はじめに 株式価値算定書(株価算定書)とは、さまざまな評価方法をも...
12.5k
0
0
0
0
-
-
株式の価値算定方法8つ!計算式や注意点、利用が多いシーンを紹介
この記事でわかること 株価の価値算定方法8つの計算式と利用時の注意点 株価の価値算定が必要になる代表的なシーンと、そのとき用いられやすい方法 株価の価値と株式価値の違い はじめに 本記事では、株式...
12k
0
0
0
0
-
M&Aでの価格設定方法6つ!無形資産価値を求める計算式も3つ紹介
この記事でわかること M&Aにおける売り手企業の価格設定方法 M&Aにおいて重要な無形資産価値の概要と代表的な算出方法 はじめに M&A(買収)をスムーズに行うためには、売り手企業の適正な価格設定が必要で...
6714
0
1
0
1
-
M&A価格は企業価値算定から求める!計算から決定までの流れを解説
この記事でわかること 未上場企業の価値算定方法 事業価値(EV)や株式価値を算定する3つのアプローチとその特徴 M&A取引価格を決定する際に考慮したほうがいい4項目 はじめに M&A(買収)の取引価格は...
4927
0
0
0
0
-
企業価値を簡易計算!3つのアプローチの特徴と手順を網羅
この記事でわかること 企業価値の簡易的な計算方法の特徴や手順 マーケット・アプローチ、インカム・アプローチ、コスト・アプローチで知っておきたいポイント はじめに この記事は、企業価値の簡易的な計算方...
32.9k
0
0
0
0
投稿を削除します。本当によろしいですか?
関連する質問がAIで生成されています。
マーケット・アプローチを用いた株価算定において、類似企業の選定基準について具体的に教えていただけますか?特に、どのような要素を重視すべきか、また業種や規模の違いをどのように考慮すべきかについて専門的なアドバイスをお願いいたします。
インカム・アプローチのDCF法を採用しようと考えていますが、将来キャッシュフローの予測に際して注意すべき点や、特に考慮すべきマクロ経済や業界特有のリスクについて詳しく教えてください。
コスト・アプローチの時価純資産法を利用したいのですが、未計上資産や負債の評価は具体的にどのように行うものなのでしょうか?また、社内でこの作業を進める際に必要な準備やステップについて詳しく教えてください。
収益還元法を使ってみようと思っていますが、資本還元率の設定方法についてご教授ください。この率をどのようにして決定すべきか、現在の市場状況をどのように反映させるべきかなど、専門家の視点からアドバイスをいただきたいです。
非上場企業において、配当還元法を用いると考えた場合、具体的にどのようなストーリーを描くべきでしょうか?特に、配当ポリシーの設定や株主とのコミュニケーションにおける工夫について教えてください。
複数の株価算定方法を併用する場合、それぞれの算定結果をどのように総合的に判断すべきでしょうか?また、異なる算定方法の結果が大きく異なる場合の対応方法について詳しく教えてください。
株価倍率法を用いる際に、類似する上場企業のデータ収集方法や分析の具体的な手順を教えてください。特に、データの信頼性評価や、事業内容の違いをどのように考慮するべきかについて詳しく知りたいです。
複数のアプローチのどれを選ぶべきか判断に迷っていますが、M&Aを控えた場合、最も有効な株価算定方法は何でしょうか?選定基準や、会社の状況に応じた最適な方法についてアドバイスをお願いいたします。
マーケット・アプローチを用いた株価算定が困難な場合、特に非上場企業にとって代替手段として有効な評価方法は何でしょうか?具体的な事例や成功事例も含めて教えてください。
株価算定を行った結果、算出された価値が低く出た場合、どのようにして企業価値を改善する施策を打つべきでしょうか?具体的な戦略や実際のアクションプランについて教えていただきたいです。
閉じる
ダウンロード
20万円以上の契約書を無料でご利用できます。
KnowHowsは、専門家と相談者をつなぐ
オンラインプラットフォームです。
ダウンロード
多くの事業に重要な知識が
ダウンロードできます。
KnowHowsは、専門家と相談者をつなぐ
オンラインプラットフォームです。
あなたの知識を
欲しい人がいます。
関わる経験や知識が必要な人たちが待ってます。
KnowHowsは、専門家と相談者をつなぐ
オンラインプラットフォームです。
投稿できます。
多くのプロとつながりましょう。
KnowHowsは、専門家と相談者をつなぐ
オンラインプラットフォームです。
相談できます。
事業、M&A、財務、法務に関わる
専門知識をもったプロがお答えします。
KnowHowsは、専門家と相談者をつなぐ
オンラインプラットフォームです。
プロフィール画像を登録してください
有料のプラン登録をしませんか?
電話番号認証のお願い
アップグレード
アクセス権限
3IP同時ログインが可能株価算定概要書のDL
資本政策利用無制限
機能が全て利用可能
株価算定も追加費用なしで利用し放題公式の知識を買う/売るの無制限
ノウハウズ公式のアカウントによる投稿のみ対象契約書ダウンロードの無制限